こんにちは。別れさせ屋の社長・齋藤です。

本来のパートナーがいるにも関わらず関係をもってしまう人には、心の傷やストレスが見え隠れしていることが多いと感じます。最終的に復縁を望むのであれば、深い闇の部分を読み解く必要があります。

時として社会的ペナルティがあるにも関わらず、何故あの人は関係を続けてしまうのか。その心理を解説し、幸せになるヒントを提供します。

愛人に癒しを感じてしまう「類似性の法則」とは

愛人に癒しを感じてしまう「類似性の法則」とは

 

結婚や婚約に至る場合、お互いにないものを無意識に補い合える関係である場合がほとんどです。心理学では「相補性の法則」と呼ばれており、共に過ごす時間が長ければ長いほど自覚します。正反対のタイプの男女が結婚したり、意見や指向がバラバラなコンビがビジネスに成功したりする理由は、類似性の法則によるものです。

対して、快楽や一時的感情を重視する交際では「類似性の法則」が働いています。別れさせたい関係の双方が相手に共通点を見出すことで、感情移入や共感が容易になり、恋愛感情と錯覚してしまいます。

不適切な関係が長引いても、当人に益はありません。

  • 関係を続けることによる社会的ペナルティ
  • 相手と何らかの共同作業をする際のコミュニケーションコスト
  • 愛人に自分と異質な部分を見つけたときのショック

 

こういったことを考慮すると、最終的に最も損をするのは、当事者達です。それを分かっているのに関係を続けてしまう理由は「恋は盲目」だけに留まりません。本来のパートナーがあずかり知らないところで受けた、心の傷・トラウマ・ストレスが根本にあります。

不貞に走る人は「浮気で崩壊した家庭」育ちのことが多い

不貞に走る人は「浮気で崩壊した家庭」育ちのことが多い

日本に西欧哲学の礎を築いた偉人のひとり・九鬼周造は、祇園の花魁との関係を断ち切れずに妻と破局しました。彼の母親もまた花街出身ですが、父の友人と不倫関係にあったという疑いをかけられて大いに苦しんでいます。少年時代の九鬼氏は母親の苦悩する様子を間近で見ており、後年に心情を吐露しています。

海外では浮気や不倫関係が多かった人物と言えば、ジョン・F・ケネディ大統領が有名です。彼は両親の不仲と不倫に苦しんだ経験があるにも関わらず、自身の女性関係は非常にだらしないものでした。

このように、子供の頃に深い傷となってしまった両親の行動を、成人後に繰り返してしまう人が多数います。自分では「いけないことだ」と分かっているのに、止められません。

より深刻なのは、核家族化・家庭の密室化が進んでいる日本の状況です。家庭内で起こった様々な問題は、成人後パートナーとなった人に対してもひた隠しにする人が大半です。内心では孤独にさいなまれ、傷を癒すために類似性を求めて愛人との関係を始めてしまいます。

 

こうした場合、不貞行為をなくすだけでは、根本的解決に至りません。

「本来のパートナーは自分を理解してくれる存在だ」と安心してもらうことが、その後の関係を盤石にします。感情を吐露してもらうきっかけ・器が必要になります。

 

浮気しやすい人は「内向的な人」

浮気しやすい人は「内向的な人」

「英雄色を好む」というように、名声と人脈を手に入れた人が浮気しがちだと考えられています。私が実際に担当したケースを分析すると、英雄とは正反対のタイプの人であることが大半です。

 

内向的で友人作りが苦手な人は、浮気をしても人の噂からバレるリスクがありません。また、共通点のある人物との関係にも飢えています。恋愛対象の性との距離感にも慣れていないので、ずるずると不適切な関係に至ってしまいます。

 

こうした性質は、見た目では分かりません。

長く時間を共にした依頼主のかたが「あの人は明るくてモテる性格だから」と語るのをよく聞きます。一見外交的に見えても、それは社会生活を送るための仮の姿である可能性があります。周囲の期待に応えようとしてますます虚勢を張り、ストレスを抱え込んでは愛人に癒しを求める…という悪循環に陥りがちです。

 

最終的にパートナーとの関係を取り戻すには、その人の性質に対する誤解・決めつけをなくすことが大切です。

 

別れさせ工作の後に出来る事

別れさせ屋では、自然に二人が会わなくなる工作をします。相手方に自然と関係から遠のくきっかけを与えて、無理のない形で関係を解消します。

それとは逆に、本来共に歩むべき二人がより親密になるためのアイデアも必要です。私が最良と考えていることは、次の2つです。

  • 短時間で出来て、専門性の低い趣味を共有する
  • 出来るだけ賑やかな場所で会話する

 

浮気に走る人は、もともと家族・恋人と一緒に過ごす時間に恵まれていない傾向にあります。10分程度の買い物や散歩に誘うことから始めて、次第にウォーキング・ウィンドウショッピング等の趣味へと発展させてみるのがよいでしょう。同じ空間にいる時間が増えると、二人の類似点を再発見しやすくなります。

 

 

また、心の傷・本来の内向的な性格という障害を越えて心を開いてもらうには、場の雰囲気の力も必要です。無理にムードを演出しようとするのではなく、友達と盛り上がるような場所をわざと選ぶと、話しやすい印象を持たれやすくなります。

リスクを冒さなければ得られなかった理解・癒しを、本来のパートナーとの間にも見つけられる。この喜びが別れによって生じる痛みよりも大きくなることが、私の目標です。